仮想通貨市場は2017年に大きく成長し、メディアでも度々取り上げられるようになりました。
ビットコインの価格も2017年12月に200万円台に上り詰めたことから、仮想通貨の参入者が一気に増えたように感じています。
しかしビットコインの認知度はまだまだ低く、「胡散臭い、詐欺っぽい」といった声も少なくありません。
今回は、仮想通貨初心者のためにビットコインの仕組みについて説明していきたいと思います。
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Contents
仮想通貨界隈では、ビットコインの話は当たり前のように交わされていますが、リアルの友人や知り合い・家族に話をすると、
「頭がイカれている、変な奴だな、詐欺でも引っかかってるのか?」
といった声が返ってきます。
もしかするとあなたも疑問に思っている一人かもしれません。
なので今回はビットコインの知識を深めると共に、仮想通貨に関して正しく理解して頂きたいと思っています。
2014年、ビットコインが日本のメディアで大きく取り上げられる
ビットコインが日本のメディアで大きく取り上げられたのは2014年のことです。
実は当時、世界最大のビットコインの取引所であったMt.Gox(マウントゴックス)の破綻によって注目を浴びました。
日本に本社のあったマウントゴックス社は、490億円相当のビットコインが盗まれたと発言し、ビットコインのネガティブな印象が残ったまま世間に浸透していきました。
「ビットコインは怪しい」「胡散臭い」「嘘つきだ」
このように、2014年のマウントゴックス事件からビットコインのイメージは悪くなり、価格の暴落と共に大きく後退していったのです。
マウントゴックス事件とビットコインに対する誤解
マウントゴックス事件によってビットコインのイメージは極端に悪くなりましたが、実際にはビットコインの仕組み自体が悪いのではなく、ユーザーのビットコインを預けていたマウントゴックス社が破綻しただけの話です。
マウントゴックス社の破綻によって「ビットコインは悪」みたいなイメージが付いてしまいましたが、それはまったくの誤解なので注意しましょう。
ビットコインについて正しく理解しよう
上記で説明したように、マウントゴックス社の破綻によってネガティブなイメージがある方も少なくありませんが、ビットコインの仕組みは素晴らしいものなので、是非正しく理解を深めていただきたいです。
まず、ビットコインとは何か?
ビットコインとは、「インターネット上で使う世界共通のお金のこと」です。
開発者はサトシナカモトと呼ばれる人物だと伝えられており、その多くはまだ謎に包まれています。
ビットコインの仕組み
ビットコインの仕組みを語る上で重要なキーワードがあります。
それは「ブロックチェーン」です。
ブロックチェーンとは、ビットコインの取引情報を記録する台帳のことで、P2Pを応用した分散型台帳とも言います。
簡単に言うと、銀行の通帳の記帳のようなイメージです。銀行で行う記帳を、ビットコインではネット上のブロックチェーン上に記帳していきます。
ブロックチェーンは、改ざんがほぼ不可能なP2P(ピア・ツー・ピア)を採用しているので、偽造や二重払いなどを完全に防止し、高度なシステムとして維持しているのです。
ブロックチェーン技術についてはこちらで詳しく説明しています。
ブロックチェーンは誰が管理しているの?
ではブロックチェーンは一体誰がどのようにして管理しているのでしょうか?
通常、銀行では中央機関が取引を管理しているのですが、ビットコインの場合は中央機関に依存しない非中央集権です。
管理しているのは世界中のコンピューターで、みんなで共有・分散して管理を行っているのです。
なのでネットワーク上から誰でも取引履歴を確認することができますし、送金が正しく行われているのかをチェックできます。
もちろん個人名、個人情報はブロックチェーン上には保存されませんよ。
ブロックを生成するマイナーの存在
仮想通貨の取引を行う際に生成されるブロックチェーンの「ブロック」は、勝手に生成されるわけではありません。
ブロックは採掘者(マイナー)と呼ばれる人たちがスパコンを使用して生成し、取引を承認しています。
ビットコインの取引には膨大な量の計算が必要で、計算能力の高いマイナーほどブロックを生成できる確率が上がります。
もちろんマイナーはボランティアで行っているわけではありません。取引の承認に協力した対価としてマイナーにはビットコインが支払われるのです。
マイナーへは新しく発行されるビットコインが支払われます。
この一連の作業を「マイニング」と言います。
私たちのビットコインの取引には、マイナーの存在は欠かせません。
第三者を必要としないビットコインの縁の下にはマイナーがいることを忘れないようにしましょう。
ビットコイン(仮想通貨)の取引の一連の流れについてはこちらでも説明しています。
ビットコインの特徴
発行枚数は2100万枚である
ビットコインの発行枚数は2100万枚が上限で、現在のペースで行くと2141年には掘り尽くされると予想されています。
発行枚数が上限に達した場合は当然マイニングはされなくなります。
「価値が下がるのでは?」と思ってしまいますが、発行枚数の上限が設定されていることから希少性がより高くなると思われます。
従って価値が下がるといったことはないと考えます。
仮想通貨の中では中心的存在
世の中にある仮想通貨はおよそ1000種類以上あると言われており、その数は今もなお増え続けています。
その中で中心的存在なのがビットコインです。
ビットコインは仮想通貨市場価格のランキングで1位を独走しており、一番メジャーなコインです。
仮想通貨を売買する際は、基本的にビットコイン建てで見る人がほとんどなので、まさに中心的通貨という存在です。
また、仮想通貨初心者の方は「とりあえずビットコインを購入してみよう」という動きが強いので市場価格も自然と膨らんできます。
手数料や送金スピートが早い
例えばこんな話があります。
海外へ留学している息子に仕送りするために、毎月のように海外送金の振込手数料が2500円かかってしまう。受け取り側も受け取り手数料がかかってしまい、年間で換算すると手数料だけで約25000円以上もかかってしまう。この仕送りをビットコインでするようになってから1回の手数料が数十円になり、しかも数分で相手に届くので大変楽です。
確かに海外送金だと中継銀行を挟むので2500円〜3000円ぐらいの送金手数料がかかってしまいます。
しかしビットコインの場合、数十円〜数百円の手数料で済みますし、送金時間も基本的には早いです。
それがすべてネット上で完結するので非常にスマートに送金することができるのです。
当然、個人間送金も容易です。送金したい相手のウォレットアドレスを入力して送れば、相手へ直接ビットコインを届けることが可能なのです。(財布から財布へお金を渡すイメージですね)
将来的に店舗の決済サービスとして利用できる
将来的には、様々な店舗でビットコイン決済が可能となるでしょう。
今は大手家電量販店であるビッグカメラが決済システムを導入していますね。また、世界初のネムで支払いが可能なnem bar(ネムバー)も東京渋谷にオープンしました。
もちろん課題はたくさんありますが、社会的に認められて世の中に浸透すれば、円ではなくビットコインでお買い物ができる時代がやってくるかもしれませんね。
投資ができる
近年、日本でもビットコインに投資している人が増え続けています。CMを含め、度々メディアでも取り上げられていますからね。
毎日リアルタイムで価格が変動するので、短期売買や長期運用など自身の環境に合わせて投資ができます。
ちなみに私は短期売買用の資金と長期保有(ガチホ)の資金を分けて投資を行っています。短期集中投資でぐるぐる回すのが一番稼げるのですが、そこまでリスクは負いたくないので「短期と長期」を上手に組み合わせています。
ビットコイン投資はギャンブルのように感じてしまいますが、日々きちんと情報収集をすればマイナスになることはほぼないと思っています。ビットコイン以外の通貨(アルトコイン)も非常に熱いので、挑戦してみる価値はあると思いますよ。
2017年は仮想通貨元年だと言われてきましたが、2018年以降はアルトコインや様々なICOが盛り上がりをみせることでしょう。
最後に
今回はビットコインの仕組みや特徴ついて説明しました。
2017年初頭から盛り上がりを見せた仮想通貨ですが、今後もビットコインから目が離せません。
2017年12月に200万円を超えたことから、テレビメディアからも注目されつつありますね。(最近では芸能人やお笑い芸人も仮想通貨について話すことが多くなっていまね)
日本人の参入者は全体の約3%以下とまだまだ少ないですが、おそらく今後も参入者は増え続けることでしょう。
ちなみに仮想通貨は今回紹介したビットコインだけではありません。将来が期待されている魅力的なアルトコインも多数存在しています。
当ブログでは様々な仮想通貨を紹介していますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
仮想通貨に興味のある方は、正しく理解を深めていただきたいと思っています。